タバコが及ぼす女性への影響
女性の喫煙者が増えています
日本たばこ産業(JT)の調査によると、様々なイメージ広告により若い女性達がタバコ常用顧客として取り込まれた結果、女性の喫煙者率は増加傾向で推移しています。 特に20歳代女性の比較的若い世代の喫煙率は、ここ40年あまりで約3倍に増加しています。
タバコを吸っている自分を見て!!美しい?
タバコを吸うことで血液の流れが悪くなり、潤いのある肌をつくるコラーゲンの生成や維持機能を著しく低下させるといわれています。そのため、口唇が分厚くなり、目や口唇から放射状に深いしわができ、やつれて病的に見える特有の顔つき(スモーカーズフェイス)になることが知られています。 顔つきや肌だけにとどまらず、タバコに含まれる有害物質の影響で歯は黄ばみ、歯ぐきは黒ずみ、口臭の原因になる歯周病にかかりやすくなります。特有の口臭は歯磨きでは完全にとれません。
女性特有のタバコの影響
最近の知見によれば、女性はニコチンに対する抵抗性が弱く、依存した後に悪性新生物として肺がん以外にも多くの癌の発生率が高くなると言われています。さらに喫煙は女性ホルモンの分泌も抑えるため、生理不順、生理痛、不妊、骨を弱くするなど女性特有の病気をもたらすと 言われています。また、全身の血行不良を引き起こすため、肩こり、腰痛、冷え性などつらい症状の原因にもなります。妊娠中や授乳中の喫煙は、赤ちゃんへ十分酸素が行き届かず、低体重児が生まれる、発育が遅れるといったリスクが増加し、赤ちゃんをニコチン中毒にさせてしまうという話もあります。女性のタバコ離脱は困難!?
女性は男性に比べ1日に吸うタバコの本数が少ない傾向があるため、依存症であるという認識を持ちにくい傾向があります。さらに女性はニコチンなどの依存性薬物に対する抵抗性が弱く、家庭でのストレスや環境により1本に対する依存が強くなりやすいため、一度喫煙の習慣がつくと男性よりもやめにくいと言われています。
女性の方は、終生タバコを手にしないことが賢明です。
【引用・参考文献】
〔最新たばこ情報(厚生労働省ホームページ)〕
〔日本禁煙学会:禁煙学(南山堂、2007)〕
〔日本禁煙科学会:禁煙指導・支援者のための禁煙科学(分光堂、2007)〕