ソニー健康保険組合

文字サイズ
  • 小
  • 中
  • 大

禁煙豆知識・煙の成分と体への影響

ascure
(アスキュア)
禁煙プログラム
禁煙マラソン 禁煙治療 禁煙お役立ち情報 禁煙豆知識 禁煙推進状況調査
成功事例

煙の成分と体への影響

●煙の成分
タバコに含まれる約4,000種類の物質のうち、約200種類が有害物質であり、40種類以上もの発ガン性物質があると厚生労働省でも警鐘を鳴らしています。タバコを吸えば吸うほど、さまざまな病気を引き起こす原因となるのです。
代表的な有害物質としては、強い中毒性をもつ「ニコチン」、強力な発ガン性物質である「タール」、ヘモグロビンと強力に結びつき血液の酸素運搬を妨げる「一酸化炭素」のほか、猛毒で知られるヒ素やダイオキシンなどがあります。中でも「ニコチン」は青酸に匹敵する毒性を持ち、中毒性(依存性)が強く、かつては殺鼠剤やゴキブリ駆除剤にも使われていました。喫煙者はこのような成分を、タバコを吸うたびに体に取り入れていることになります。しかも「ニコチン」の 吸収を良くするために、タールやアンモニア、ホルムアルデヒドなどの有害成分をさらに添加し販売されています。高い料金や税金を支払い、猛毒を摂取させられているのだと言うことを喫煙者も非喫煙者も今一度、考えてみてください。

●体への影響
タバコを吸うことによって発症する、がん(肺がんなど)や呼吸器系疾患(慢性気管支炎、肺気腫など)、循環器系疾患(虚血性心疾患、大動脈瘤、抹消血管閉塞症など)が数多くあることは広く知られていますが、最近の研究では脳にも影響を与えていることが明らかになっています。
ニコチンはコカインやアンフェタミン同様、精神依存性(薬物を摂取したいと言う強い欲求)や禁断症状(離脱症状)、身体依存性(同じ効果を得るために次第に摂取量が増える)がある「依存性薬物」です。最近では「ニコチン依存症」と言う脳の病気とされています。タバコを吸うことで摂取されたニコチンは脳内の快楽物質であるドーパミンなどを過剰放出させ、快感、覚せい、イライラ感の喪失、抗うつ作用をもたらします。これはまさに‘覚せい剤’と同様の薬物依存状態です。タバコを吸うと「考えがまとまる」「頭がスッキリする」などの現象は ニコチン切れによる禁断症状が解消されただけであり、決してタバコによって普段以上に頭が働くようになるわけではありません。タバコを吸うことによって得られると思っているメリットはすべてが「まやかし」であると言う事実を知らなければなりません。喫煙者も非喫煙者も、タバコは従来のような「嗜好品」ではなく「ニコチン依存」と言う病気をもたらすものであることを認識してください。喫煙者はニコチン依存の状態であり、禁煙の意志があってもタバコの呪縛から逃れにくくなっています。しかし禁煙するための努力は続けましょう。非喫煙者は禁煙するための良き理解者であり支援者になる必要があります。お互いが理解を深め、それぞれの役割を果たし、「タバコのない社会」についてもっと考えていくことが大切です。

【引用・参考文献】
〔最新たばこ情報(厚生労働省ホームページ)〕
〔中村正和ほか:らくらく禁煙ブック(法研、2008)〕

ページ先頭へ戻る