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禁煙豆知識・タバコとがん

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タバコとがん

「タバコとがん」について、密接な関係があることはよく知られていますが、誤った思いこみなどもありますので、今回はよくある疑問、質問にお答えします!

  • Q:タバコを吸っているけど、気をつけるのは「肺がん」だけ?
  • A:タバコの煙は呼吸器に影響するだけでなく、全身を巡りあらゆるがんを発生させます。肺がん以外にも呼吸器(鼻腔と副鼻腔・口腔・喉頭・中咽頭と下咽頭)、 消化器(食道・胃・肝臓・膵臓)、尿路系、子宮(頸部)、白血病など、因果関係が明らかになっています。
  • Q:タバコを吸っている人でも、がんにならない人がいるのはなぜ!?
  • A:タバコを多く吸えば吸った本数だけ高い確率でがん細胞は作られます。生涯でがんに罹患する人は男性で2人に一人、女性で3人に一人と言われています。喫煙者でがんにならない人は、がんになる前に心臓病や肺、脳疾患などで死亡する確率が高いのです。ただ、ヘビースモーカーで長生きする老人が紹介されることがありますが、体質的に発がん物質や動脈硬化に影響する物質を素早く無毒化できる酵素の活性が高い人ではないかと言われており、希少な方といえます。
  • Q:軽いタバコなら、がんになりにくい?
  • A:パッケージに「ライト」・「マイルド」などと表示された低ニコチン・低タールのタバコは一般のタバコよりも害が軽いと考えている場合が多いのですが、まったくの誤りです。タール値と肺がんの関係を検討した調査によると、タール値が8~14mgの普通の銘柄と0~7mgの低タール銘柄で比べると、統計学的には優位な差はないものの、むしろ低タール銘柄の方が 肺がん死亡リスクが高くなっていました。軽いタバコを吸っていても、深く吸い込む・根もとまで吸う・本数が増えるなどの「代償性喫煙」が起こるため、摂取するニコチン量は同じであり、ニコチン以外の有害物質を吸入する量はむしろ増加します。
  • Q:ベランダや車外などで吸っているから、家族に害はないよね!?
  • A:周囲に煙の影響がないように配慮をしていても、ニコチンなどの有害物質は、しっかりと衣服や髪の毛に付着し、屋外から中に持ち込んでしまうことになります。喫煙者の呼気から徐々に放出され、空気中に拡散して影響を与え続けています。直接タバコの煙を浴びなくても、呼出煙(こしゅつえん)でタバコを吸わないまわりの人にも健康被害を引き起こします。

【引用・参考文献】
〔神奈川県内科学会編・日本臨床内科医会推奨:禁煙医療のための基本知識 改訂版(中和印刷株式会社、2006)〕
〔日本禁煙科学会:禁煙学(南山堂、2007)〕

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