ソニー健康保険組合

文字サイズ
  • 小
  • 中
  • 大

禁煙豆知識・大切な人に禁煙してもらうには-家族の応援-

ascure
(アスキュア)
禁煙プログラム
禁煙マラソン 禁煙治療 禁煙お役立ち情報 禁煙豆知識 禁煙推進状況調査
成功事例

大切な人に禁煙してもらうには-家族の応援-

今までのタバコ豆知識でもお伝えしてきましたが、喫煙者はニコチン依存に陥っています。 禁煙する気がないように見えても、心の中では吸いたい気持ちとやめたい気持ちが綱引きしています。 やめたくてもやめられない状況から禁煙へ導くのには、家族の支えがとても重要です。今回は家族の支援についてお伝えいたします。

【禁煙へ導くためには】
やめたい気持ちを育てる環境づくりを
やめさせたい一心で喫煙者にデータを示したりして説得をしがちですが、「吸わない人に何がわかる!」と反発されてしまいます。 喫煙者が「何のためにタバコを吸っているのだろう?こんなことをしていてもいいことはないな…」と自分の姿を見つめ直す機会を多く作ることが重要です。
子どもがいる家庭の場合、タバコを吸い始めるきっかけは、親の「吸うマネ」だと言われています。 ですから『子どもの前ではタバコを吸う姿を見せない』、『家庭内にタバコを置かない』などの配慮が必要であることをまず伝えます。 そして「家の中では吸わないでね」、「車の中では吸わないでね」などとお願いをして、吸えない環境を整えていきましょう。喫煙者は真冬や真夏の屋外など不自由な状況でタバコを吸う度に「そろそろやめようかな」と自問自答を始めます。やめたい気持ちが大きくなっていきます。
たとえ、すぐに禁煙に取り組むことができなくても、環境作りからはじめていくことが大切です。

機会をみて禁煙をすすめてみましょう
自分や家族の人生の節目(子どもの誕生、入学、卒業、結婚など)や、家族の特別な記念日など、機会をみて「禁煙してくれればうれしい」という思いを伝えてみて下さい。タバコ代を貯める貯金箱を作ってあげたりするのもいいかもしれませんね。家族みんなで応援して、タバコの代わりに楽しめること(旅行など)を考えてみるのもおすすめです。

普段のコミュニケーションをよくしておきましょう
基本的なことですが、タバコをやめてほしいと願う家族の熱意をしっかり伝え、喫煙者の抱いている禁煙を巡る迷いや心配が家族に伝えられる人間関係がとても大切です。家族は喫煙者の喫煙行動をとがめたりするのではなく、喫煙者の吸いたい気持ちとやめたい気持ちの心の葛藤を受け止め、喫煙者自身が「本当はやめたいんだよね」と言える状況を整えていきましょう。やめたい気持ちを引き出したら、すかさず反応して「よかった」「待っているから」「応援するからね」 と温かくサポートする姿勢を見せることが大切です。

【卒煙へ導くためには】
家族の励ましが継続の力になります
いったん禁煙を開始しても「1本ぐらいならいいんじゃない?!」とタバコの誘惑に負けそうになることがあります。タバコは依存性(中毒性)があり「ちょっとだけ吸ってやめておく」ということができない仕組みになっていますので、家族は本人の努力を認め「~ならきっとできるよ!」と禁煙継続を励まして下さい。素直に禁煙が続いている喜びを本人へ伝え、折に触れて「やめてよかったね」と伝え続けることが卒煙への力になります

【参考文献】
〔磯村毅:脳内ドーパミンが決め手「禁煙脳」のつくり方(青春出版社、2010)〕
〔高橋裕子:「読む禁煙」(徳間書店、2004)〕
〔神奈川県内科学会編・日本臨床内科医会推奨:禁煙医療のための基本知識 改訂版(中和印刷株式会社、2006)〕

ページ先頭へ戻る